第1回は、彼女に「すごい!」と言わせたいサプライズ好きな男についてです(写真 :マハロ / PIXTA)
弁護士の堀井亜生です。私は、これまで1500件以上の離婚や婚約破棄などの男女問題に関する事件を取り扱ってきました。相談者から、なぜ離婚や破談になってしまったのか、出会いから現在まで順を追って事情を聞いていくと、その原因となる出来事や相手の性格に、一定の特徴があることがわかってきました。それぞれの事例をひもといていくと、多くの場合、結婚前に彼氏のブラック性を示すサインが何らかの形で出ていて、そのリスクが結婚後に顕在化しただけに過ぎないのです。こちらの連載では、一見すると高スペックなのに、結婚した後でとんでもない事故物件だったことが発覚してしまう「ブラック彼氏」を紹介していきます。まずは、結婚に対して「釣った魚に餌はやらない、ただしオレは自由に餌を食う」というスタンスを持つ「隠れモラハラ系」をご紹介しましょう。恋愛と結婚で失敗しないためのポイントを知っていただき、ひとりでも多くの女性たちが良きパートナーと巡り合い、幸せな結婚生活を送れるよう願っています。
目次
<本日のブラック彼氏>
彼女に「すごい!」と言わせたいサプライズ好きな男
・デートの行き先を考えるのが好き
・記念日が好き
・意見がはっきりしていて行動力がある
OLのT美さん(25歳)が、婚約を解消したいと相談に来ました。同棲して1年、結婚式の準備中に彼が信頼できなくなり、式のキャンセルを考えているとのこと。
「プロポーズされたのは、サプライズの1泊旅行でした。港の夜景がステキで、私は彼からこんなに愛されているんだと感動して、結婚を決めました」
彼は7歳年上で、入社後すぐに出会ったそうです。デートの行き先はすべて彼が決め、記念日にはサプライズのプレゼント。行動力があって頼もしい彼を、T美さんが「運命の人」と思うのは自然な流れでした。
では、なぜ彼女が婚約を解消したいと思ったのでしょうか? それは彼の身勝手な性格に気がついてしまったからです。
実は、サプライズ好きは、自分勝手なモラハラ系の特徴です。
結婚式について相談していても、彼は自分の意見を通すばかりで、絶対に折れなかったそうです。意見が合わないと「結婚式は取りやめだ」と怒り、ウエディングドレス選びにも「オレがカネを払うんだよな?」と口を出す始末。T美さんはブルーな気持ちになっていきました。
サプライズとは、相手の都合を無視した独りよがりなもの。「これをしたら喜ぶだろう」という価値観の押し付けとも言える行為です。相手を喜ばせたい一心でするサプライズもありますが、記念日ごとにサプライズをしたがる男性には、むしろ、「喜ばせているオレが好き」という気持ちが根底にあります。
T美さんの彼は、週末の仕事帰りに「食事に行こう」と誘いました。車に乗ったところで、「連れて行きたいところがある」と言い、そのまま高速道路で夜のドライブ。ホテルの近くの海岸に車を停め、プロポーズしました。それを聞いた友人たちは「すごい!」「うらやましい!」「ロマンチック!」と、口々に言ったことでしょう。
でも、実際のT美さんは、プロポーズは嬉しくても宿泊の準備をしていなかったことや、翌日は友人との約束があったことで手放しでは喜べませんでした。ただ、彼の気持ちを思うと本音を言えずにいたのです。
サプライズ好きな男と恋に落ちる女性の多くは、実は彼女のように、自己主張することの少ないおとなしいタイプ。彼のすることを愛情ととらえて素直に受け入れるので、モラハラ系とは相性がいいのです。サプライズ好きな彼は、相手の立場に立ってものを考えないので、当然「彼女は喜んでいる」と思い込みます。
しかし、交際が深まるにつれ、彼の自分本意の思い込みが、彼女を苦しめることになります。サプライズ好きとの結婚後、生活費をもらえないといった経済的なDVで悩む女性もいます。もう記念日のプレゼントはありません。基本的にモラハラ系は、自分の稼いだおカネは自分のものという感覚の持ち主。そして、サプライズに慣れた相手にそれ以上おカネをかけません。結局、彼のサプライズは、彼女への愛情表現ではなかったのです。その気配を早くに察知したことで、T美さんは婚約を解消することができました。
では、このタイプの男と出会ったら、どんな対策を打てばよいのでしょうか?
サプライズ好きな男は、自分の思いついたプランを相手に「すごい!」「ステキ!」と、喜んで欲しいと思っています。それどころか「彼女がオレのプランに感動しないわけがない」と思っている節もあります。
もし、交際中のあなたがサプライズを喜ばなかったら、彼はどんな反応を見せるでしょうか? 怒ってしまい別れ話に発展するかもしれませんが、一度、思い切って試してみるのも本性を見極める方法です。また、あなたが欲しいものを積極的に彼に伝えたり、サプライズの結果、困ったことがあったら正直に気持ちを伝えて、彼に本当にあなたが喜ぶことは何かを教えることで前以上に仲が良くなるように努力してみましょう。
<対処法>
・サプライズに冷めた態度をしてみて、彼がどういう反応をするか見てみましょう。
・欲しいものを積極的に伝えて何が喜ぶことか教えてあげましょう。
以上ですが、如何でしたでしょうか?
これは、発達障害の男性に結構当てはまります、主に頭の良いグレゾーンの方ですね。
というのも、ある程度仕事や外では社会的な成功のために猫をかぶって演じている部分があり、なおかつ性格や考え方がドライな部分があります。女性のことも自分を喜ばせる一種の道具のように思っているフシがあり、パートナーになったり、結婚したりすると素が出てくるので、当初の印象や性格の違いに驚きます。基本的には元々は素の部分が本来であるので、結婚してからや深い関係になると見えてきます。
酷いことはわざと言っているわけではないので、治すとなると非常に難しく、ただもしお互いが必要としているということであれば、ちょっとずつ指摘しながら治す以外ありません。ただ、相手はなかなか指摘に耳をかさないことが多いと思うので、日常を撮影しておき、普段からこういうひどいことを言っていると相手に見せれば意外と自分でハッとして治そうと思うことも多いです。難しそうであれば、早いうちに別れることをオススメします。
以上