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日本のいじめの現状と親が取るべき対応(Twinkl様記事)

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テレビやニュースでも耳にし、深刻な社会問題になっている、いじめ。
あなたのお子さんがいじめられていたら、子どもが出すSOSに気づき、助けてあげる自信がありますか?

食欲や態度の変化など、お子さんのSOSにいち早く気づき、寄り添い、話を「聞いて」あげるのが一番重要です。

お子さんが出すSOSサイン、いじめ対応方法や衝撃的な日本と海外のいじめの現状を学びましょう!

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いじめについて

まず「いじめ」を理解しましょう。いじめは大きく分けて2種類

  • 物理的ないじめ
  • 心理的ないじめ

物理的ないじめは暴力などで、比較的認知されやすい。
一方、心理的いじめは、いじめ全体の70%以上を占め、物理的な痕跡を残しにくいため、認知されにくく。最近ではインターネットの普及により、ネットいじめなどのネット上での悪口や仲間外れなども増えてきています。
心理的ないじめを受けている子の多くは、周りに気づいてもらえず、助けを求めることもできず、いじめがエスカレートすることも少なくない。
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いじめ防止対策推進法第二条では、いじめは以下のように定義されてます。

児童生徒に対し、児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものも含む)であり、児童生徒が心身の苦痛を感じているもの。場所は学校の内外を問わない。


要は、相手が苦しみや痛みを感じたら、いじめになるのです。
例え、加害者はいじっている・ふざけているだけでも、大人からしてみれば対したことじゃなくても、被害者が苦痛を感じれば、いじめになります。

日本のいじめ現状ポスター

このポスターは、文部科学省が発表した「令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」を元に作成した、日本のいじめの現状を知ることができるポスターです。

折れ線グラフは、全国の小学校におけるいじめの認知件数を表してます。
2015年から認知件数が急増しているのが見えますか?
2015年は約15万件だったのが、2019年には3倍以上の50万件にまで急増しました。
2020年度は、コロナの影響により対面授業・登校日数が減ったことで、認知件数は減少しましたが、それでも約42万件もありました。

小学生100人のうち、7人近くがいじめの対象となっている事実はとても心が痛みますね。
そして忘れてはいけないのが、これは認知されている件数です。これ以外にも、まだ認知せれていないいじめがたくさんあるのは事実です。

円グラフはいじめの主な内容の割合を表してます。

小学校では無視・悪口などが大半を占めてます。
小学生の多くはいじめられていることを認めたくなかったり。恥ずかしさから、相談せず、抱え込んでしまうことが多いそうです。
特に、心理的ないじめは普段の生活から察知するのが難しいので、お子さんが出すSOSサインに気付いてあげる必要がありますが…

子どもが出すSOSのサインとはなんでしょう?

子どもが出すSOSサイン

いじめられている子どもの多くが、恥ずかしさや心配をかけたくない気持ちから、いじめを受けていることを認めなかったり・相談しないことが多いそうです。

親や教員として、いじめをなくすのはもちろんですが、子どもが発するSOSの信号に気付いてあげるのが重要です。

では、いじめを受けているかもしれないと思った方がいい、お子さんの言動を紹介します。

うまく説明できない怪我

子どもは誰でも怪我をしますが、「どうやって怪我したの?」と聞いても、上手く答えられなかったり、隠すような答え方をしたときは、何らかの理由があって話したくないのかもしれませんので、注意が必要です。

物を無くしたり・壊したりする

普段以上に物を無くしたり・壊してしまっている場合は気を付けましょう。
特に学校へ持っていくような物などの場合は要注意です。

学校を休みたがる

今まで楽しく学校に通っていたのに、最近何かと理由を作って休もうとする場合も注意してください。
いじめは学校に行きたくない気持ちもそうですが、疲労やストレスを増やし、体調不良にも繋がります。腹痛や頭痛などで学校を休もうとする場合も注意が必要です。

食欲の変化

成長期のお子さんはたくさん食べます。
しかし、急に食欲が無くなったり、給食やお弁当を食べているはずなのにお腹が空いたと言ったりするのも注意しましょう。急にダイエットをするなどと言い出した時も気にしてあげましょう。

睡眠不足

寝ているはずなのに疲れていそうだったり、悪夢に悩まされているような場合も注意が必要です。心配事・ストレスが多いと寝つきが悪くなったり、悪夢が増えたりします。

学業成績の低下

急に成績が悪くなったり、集中力が落ちているのも注意が必要です。
何か心配事が頭にあって集中できなかったり、成績のことを気にしているという可能性もあります。

暴力や反抗的な態度

お子さんの多くが反抗期を経験しますが、ストレスをぶつける場所が欲しく、人や物に当たるようになる場合もあります。反抗期と決めつけるのではなく、他の言動もしっかり見てあげましょう。

相談や話をしたがらない

今までなら学校での出来事を話してくれたのに、急に喋らなくなったり、口数が少なくなるのも、何か隠そうとしているサインかもしれませんので、注意が必要です。


これらが多数あるお子さんのSOSサインの中でも気づきやすいものです。
しかし、SOSサインを出しているからと言って必ずしもいじめを受けているとは限りませんま。また、違うSOSサインを出している可能性もあります。

これらの言動も目撃し、「いじめられてるの?」と聞いても、大抵「いじめられてない」と答えるお子さんがほとんだなんです。

  • 心配や迷惑をかけたくない
  • 自分でどうにかしたい
  • 耐えればいいと思っている
  • 助けを求めることにより、いじめがエスカレートする心配
  • 恥ずかしさや親の反応への恐怖
  • 誰も自分のことを気にしていないと勘違い

このような感情から、お子さんはいじめを隠したがります。

では、お子さんがいじめれているかもしれないと思ったら、親はどんな行動を取るべきでしょうか?

親が取るべきいじめの対応

話を聞いてあげる

これが一番大切です!
子どもは親の意見が聞きたいわけではなく、話を聞いてほしいんです。
お子さんが自ら相談してきた場合、自分の意見や今後のことを話し合う前に、しっかりと話を聞いてあげてください。溜まった不安、不満、ストレスを全部吐き出させてあげてください。

そして、話してくれたことに対する感謝の気持ちを伝えましょう。
「話してくれてありがとう、辛かったのによく頑張ってくれたね」と一言、言ってあげるだけで、話を聞いてもらえたことへの安心感を得られます。
いじめを受けている子は特に孤独感を感じているので、話を聞いてくれる相手がいるだけでとても安心できるのです。

見方だと伝えてあげる

いじめを受けている子は孤独感を感じたり、誰も信用できなくなったり、自分一人で苦しまないといけないと思ってしまいます。
ですので、話をしっかりと聞いてあげた後は、何があっても味方だということをしっかりと伝えてあげてください。それだけで子どもは安心します。 

また、いじめられているお子さんの多くは自尊心がとても低くなってますので、打ち明けてくれたことや加害者にならないでいてくれたことに対する感謝の気持ちを伝え、少しでも自尊心を高めてあげましょう。

居場所を作ってあげる

子どもが安心できる場所を用意してあげましょう。
家庭でもいいですし、図書館や保健室など、子どもが安心・落ち着ける居場所を用意してあげてください。

「いじめから逃げるな」という親もいますが、それは逆に子どもにストレスを与えてしまいますので、逃げ場所を作ってあげましょう。

学校を敵に回さない

いじめに気づくことができなった学校にも責任はありますが、学校を攻めたところで事態は何も進みませんし、返って子どもへのストレスになる場合もあります。
学校に文句を言いたい気持ちを抑え、学校と共同して、事態の早期収束に取り組んでください。

経験を無駄にさせない

いじられた子は一生消えない傷を負ったかもしれませんが、その経験を無駄にするのではなく、成長の機会に変えてあげてましょう。
いじめを受けた子は人一倍、人への気持ちや思いやりを大切にします。人としてどう生きていくのが正しいのかを学ぶ機会にしてあげましょう。そうすることで、あの経験が自分を強くしてくれたと思えるようになります。

いじめ対応の連絡先<子ども用>

どうしても家族や学校に相談したくない子もいると思います。
そんな時は日本政府や団体が管理している相談窓口を有効活用しましょう。

24時間子どもSOSダイヤル  0120 – 0 – 78310
児童相談所全国共通ダイヤル  189
子どもの人権110番  0120 – 007 – 110


他にも親御さん用の相談窓口も多数ありますし、相談手段も電話、メール、SNS、対面など様々な方法で相談できる窓口がたくさんございます。

詳しい連絡先はこちら

海外のいじめの現状

最後に少し海外のいじめの現状をご紹介します。

日本同様、海外でもいじめは大きな社会問題です。
いじめは英語で「Bullying」と言います。
「Teasing」や「Make fun of」をいじめと勘違いする方も多いのですが、一般的にはこちらは「からかう」を意味してます。 

2019年に全米教育統計センターによって実施された調査によると、全米では約20%(5人に1人)がいじめを受けたことがある・受けていると回答しました。
海外では見た目の違いによる差別が多く、人種、宗教、性別などが原因で差別を受ける子どもが多いのが現状です。

いじめは全世界で起こっている社会問題です。
いじめの数をゼロにするのは難しいかもしれませんが、お子さんが必要なケアの準備や親が正しい対応方法を学ぶことにより、早期発見・正しい対応ができ、子どもへの負担を軽減することは可能です。

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