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大人の発達障害向け段取りノート術

発達障害のある人にとって、効果的なノートの取り方は個人によって異なる場合が多いです。

しかし、以下にいくつかの一般的なノートの取り方のアイデアを記載致します。これらはあくまで一般的なガイドラインであり、実際のニーズや好み、ご自身の使い方に応じて調整することが重要となります。

ニーズや学習スタイルに合わせてカスタマイズすることが重要です。自分にとって効果的な方法を見つけるために、いくつかの異なるアプローチを試してみることをおすすめします。

どうしていつもこうなってしまうんだろう!?

  • 朝起きられない
  • 持っていくものが見つからない
  • 朝の会議に遅刻して、会議の内容が分からない
  • 頼まれた仕事を忘れて、怒られる
  • その後も仕事でケアレスミスを連発
  • 提出書類の不備で叱責
  • 様々な段取りミスで残業

仕事で起こりやすいトラブル一覧

  • 約束の時間が守れず呆れられる。
  • 物覚えが悪い、メモが取れず叱責される。
  • 集中力がなく、大変な仕事ほど後回しにして叱責される。
  • 机の周りが散らかっていて、呆れられる。
  • コミュニケーション不足で報告・連絡・相談が出来ず、後ほど大問題になる。

まずは原因がどこにあるか探してみよう!

  • 自分が働いている職種は合っているかな?
  • 働いている職場環境は合っているかな?
  • 自分の苦手なところや短所をカバーしてくれるツールは使っているかな?
  • 自分の机周り等は仕事を遂行できる状態かな?
  • 職場や周りに仕事を相談出来る人はいるかな?
  • 物事の優先順位は合っているかな?

※ノート術とは関係ないけど、運動すると頭も整理されて改善する場合もあるよ

スケジュール管理編

トラブル一覧

・好きなことに没頭して、気づいたら時間が過ぎていた
・遅刻が多く、叱責される
・なぜか長期のスケジュールを守れず、納期に間に合わない
・時間の読みが甘く、何もかもが間に合わない

対策

こういう方には大きく原因が、2つあると考えられます。
①約束事に対して遵守するという意識が弱い。約束したことより、目先の気になる事や楽しい事に意識が向いてしまう。
②時間への意識はあるが、目的までの所要見積もりが甘い。

余裕を持った時間管理と枠組みづくり

予定の枠組みを、ぎっちり隙間のないようにしない。例えば、1時間の枠組みがあるとして、資料作成を30分、打ち合わせを30分などと予定していると失敗する可能性が見えますよね?とりあえず打ち合わせは時間内に終わるとしても、資料の作成が本当に30分ぴったりで終わりますか?こういう場合は20分程度の資料作成として、残り10分は打ち合わせの準備時間や移動時間、資料作成が間に合わない場合の保険などとして時間に余裕をもたせるようにすることです。

効率の良い順番を考える

特にAD/HDの方は、目についたものや好きなことからやりがちですが、それではダメです。せっかく時間の枠組みを決めたので、それに間に合うように効率よく予測を立てながらすすめることが大切です。どうすればその時間内にやらなければならないことが全て終わるかを、タイムリミットの時間までの逆算で考えていきます。例えば、上記会議に使わない仕事は、その会議が終わった後にやることにする。何が優先度が高いのかを見極めながら進めていきましょう。

メモ帳とスケジュール帳は別々にする

メモとスケジュールは基本的に分けないとごっちゃになってわけが分からなくなりますので、基本的には分けましょう。最近だとパソコンと連動の出来るスマートフォンでのスケジュール管理をお勧めております。メモ帳は小さいものだとあまり書き込めないので、小さくて薄いものよりも大きめのものを選びましょう。また、AD/HD傾向の人は、忘れっぽさや気の散り易さがあるので、月間ブロックタイプという1ヶ月がひと目で見れるタイプがおすすめです。なるべく何度もスケジュールを一月分見て、何がいつどこであるのか把握するにはおすすめです。

二重・三重の管理で記憶違いを防ぐ

いくつものツールを使用して記憶違いや勘違いを防ぎましょう。自分のスケジュール帳だけだとあまり見なくて予定を忘れてしまったということも考えられるので、まずは予定が決まった段階ですぐに予定帳に予定を書き込みましょう。その後、PCやスマートフォンのカレンダーにも入れるなどして予定を見れる機会を増やします。さらに自分が使用している各機器でスケジュールを連携して、いつでも色々なところで目にする機会を増やすようにします。こうやってスケジュールを目にする機会を増やせば、忘れてもまた思い出すことが出来ます。

その他、ノートの使い方一例

  1. 視覚的な整理: 色分けやマーキングを使って情報を整理する方法です。例えば、重要なポイントやキーワードには特定の色のペンやマーカーを使うことができます。また、項目やセクションを区別するために見出しや番号を使うことも有効です。
  2. マインドマップ: マインドマップは非線形な情報の整理に役立つ手法です。中心のトピックから放射状に関連する情報を分岐させて表現します。これにより、視覚的で直感的な構造が作られ、情報を結びつけやすくなります。
  3. シンボルやアイコンの使用: 特定のトピックやアイデアを表すためにシンボルやアイコンを使用することで、情報の理解や記憶が容易になる場合があります。個々のシンボルはあなた自身の意味を持つことができます。
  4. 視覚的な補助ツールの利用: ノートを取る際にデジタルツールやアプリケーションを活用することもできます。例えば、デジタルノートテイキングアプリやマインドマッピングツールを使用することで、情報の整理や再編集が簡単になります。
  5. 要約や重要なポイントの強調: 情報の過剰な量や複雑さに苦労する場合、要約や重要なポイントをまとめることで情報の取捨選択がしやすくなります。キーワードやフレーズを使って要点をまとめることも効果的です。
  6. ノートの見直しと復習: 定期的にノートを見直し、復習することが重要です。情報を定着させるために、定期的な復習や要点の再確認を行うことが役立ちます。