先月の全国の完全失業率は2.8%で、前の月と比べて0.2ポイント高くなりました。4か月連続で2%台となりましたが、総務省は「依然として新型コロナウイルスの影響がみられ、雇用情勢が改善傾向にあるかはまだ判断が難しい」としています。
総務省によりますと、先月の就業者数は前の年の同じ月と比べて29万人増えて、6657万人となり、13か月ぶりの増加となりました。
これは、去年4月に新型コロナウイルスの影響で就業者数が7年4か月ぶりに減少に転じたことが要因となっていて、おととしの4月と比べると51万人少なくなっています。
就業者のうち、パートや派遣社員、アルバイトなどの非正規労働者は2039万人で、前の年の同じ月から20万人増え、14か月ぶりの増加となりました。
一方、完全失業者数は209万人で、前の年の同じ月より20万人増え、15か月連続の増加となりました。
季節による変動要因を除いた全国の完全失業率は2.8%で、前の月と比べて0.2ポイント高くなりました。
完全失業率はコロナ禍で、去年8月以降3%台が続いていましたが、ことし1月に2%台に回復し、これで4か月連続の2%台となりました。
総務省は「依然として、新型コロナウイルスの影響がみられ、雇用情勢が改善傾向にあるかはまだ判断が難しい」としています。